日時: | 平成25年3月14日 13:00〜15:00 |
場所: | 京都大学稲盛財団記念館小会議室 |
出席者(敬称略): | 宮崎恒二、宇山智彦、清水展、平野克己、岸上伸啓、高橋五郎、田中耕司、弘末雅士 |
委任状(敬称略): | 大橋一友、佐藤源之 |
陪席(敬称略): | 立岩礼子(副運営委員長)、山本博之(事務局) |
資料: | 1. 2012年度地域研究コンソーシアム活動報告 |
1.片倉もとこ氏の逝去について
議事に先立ち、宮崎会長より、2011年度JCAS賞選考委員を務めた片倉もとこ氏の逝去に対するお悔やみの言葉が述べられ、JCAS名で供花を行ったことが報告された。
2.新幹事組織の紹介
宮崎会長より、東南アジア学会が2013年1月より幹事組織に加わったことが紹介された。
3.運営委員会の活動報告および理事会への要望
立岩副運営委員長より、運営委員会の活動報告および理事会への要望について報告があった。以下では部会ごとの活動計画と審議事項を分けて記載する。
活動報告
1)年次集会部会
・2013年度の年次集会は愛知大学国際中国学研究センターで行う。開催日は11月頃の2日間で、開催校の都合を考慮して決定する。
2)研究企画部会
・11月3日、2012年度の年次集会にあわせてシンポジウム「地域研究と自然科学の協働―広域アジアの地域研究を例に」を北海道大学スラブ研究センターで開催した。内容はJCAS Collaboration Seriesの第6号として刊行予定。
3)次世代支援部会
・今年度より次世代ワークショップの公募枠が増加し、合計6つのカテゴリーで募集された。採用されたワークショップはいずれも滞りなく実施された。 各ワークショップの内容は来年度の年次集会にあわせてポスターで発表される予定。
4)研究交流促進部会
・学会連携プログラム、共催企画、オンデマンド・セミナー、共同企画講義が募集され、採択された課題がいずれも実施された。採択された課題のうち今年度の年次集会までに実施されたものは年次集会にあわせてポスターで発表された。年次集会以降に実施されたものは来年度の年次集会にあわせてポスターで発表される予定。
・応募件数が公募の件数に満たなかった分の予算はJCAS Collaboration Seriesの刊行などに振り替えた。
5)社会連携部会
・社会連携活動の担い手および活動分野の幅を広げるため、JCAS加盟組織の社会連携活動を「JCAS社会連携プロジェクト」として募集し、 応募があったプロジェクトについてJCASホームページで活動紹介を掲載している。今年度は7つのJCAS社会連携プロジェクトが実施された。
・京都大学地域研究統合情報センターとの共催により、「災害対応の地域研究」に関する共同研究ユニットを公募した。
6)情報資源部会
・引き続き地域研究アーカイブズ構想およびMyデータベースの開発を進めている。
7)地域研究方法論研究会
・JCAS加盟組織による地域研究方法論に関する研究活動を「JCAS地域研究方法論プロジェクト」として募集し、応募があったプロジェクトについてJCASホームページで 活動紹介を掲載している。今年度は4件のプロジェクトが活動している。
・京都大学地域研究統合情報センターの共催により、地域研究方法論に関する共同研究ユニットを公募した。
8)広報部会
・ホームページを通じた情報発信に関して、JCAS加盟組織に関する紹介にも力を入れていきたい。また、その方法として電子ブック形式による情報発信も検討している。
9)和文雑誌部会
・和文学術雑誌『地域研究』を年度内に2号刊行する見通しである。
・来年度以降の特集企画を募集している。
10)地域研究コンソーシアム賞(JCAS賞)部会
・2013年度の募集を開始する。
11)将来構想WG
・地域研究の検定・資格、身分保障のための研究員制度、地域研究者のキャリアデザイン/キャリアパス、地域密着型のシンポの開催等に関して継続して検討している。
12)事務局
・メルマガの発行を含むJCAS運営に関する全般的な事務を担当した。2.審議・要望事項
1)年次集会シンポジウムの登壇者用の旅費について
年次集会シンポジウムでの登壇者の旅費について、会場校から2名分の旅費の支出をお願いしたいとの要望が出され、議論の結果、以下のことが確認された。
・年次集会の会場となる機関(会場校)には、必要に応じて旅費の支出などの協力をいただく。
・シンポジウムの内容は会場校の研究活動の趣旨に沿った形とする。そのため、シンポジウムの開催に当たっては会場校関係者と事前に十分な打ち合わせを行う。運営委員会で検討する段階で会場校の理事にも了解を得ておくこと。
・研究企画部会のようにシンポジウムの企画や準備を行う部会の旅費に関しても、会場校が必要と認める場合、会場校による支出などの協力をいただく。
2)次世代ワークショップの共催について
次世代ワークショップは、次世代研究者が自律的に共同研究を組織して成果を発表する機会を与えるという点において意義が大きいため、今年度共催いただいた幹事組織には来年度も引き続き共催を、また、新規に共催していただける幹事組織の拡大をご検討いただきたいとの要望が出され、各幹事組織で前向きに検討することが確認された。
3)JCAS賞の募集および選考委員について
JCAS賞の2013年度の募集要項について、運営委員会による提案を承認した。
今年度末で2年間の任期満了となるJCAS賞選考委員の後任については、運営委員会より家田修氏、二村久則氏、高木洋氏、西村成雄氏、長崎暢子氏の5名が提案され、承認された。あわせて、地域・専門やジェンダーのバランスなどを考慮して倉沢愛子氏にも要請してはどうかとの意見が出され、運営委員会から打診することとなった。
また、JCAS賞の公募が開始されたら、各部門(とりわけ研究企画賞と社会連携賞)への推薦に対して協力していただきたいと要請され、各理事が所属学会などを通じて対応することが確認された。
4)JCASの事業に関する業務分担について
次世代ワークショップなどの公募事業では各幹事組織が共催組織として参加しており、会計処理などは組織ごとに事情が異なるため、原則として共催組織の事務スタッフに対応していただきたいこと、そのために各幹事組織から出ている理事・運営委員委は活動内容を十分に理解した上で共催していただきたいことが要望事項として出され、各組織で対応することが確認された。
3.新規加盟・脱退の承認について
大阪大学適塾記念センターの加盟申請について配布資料をもとに検討され、加盟が承認された。また、加盟申請書に申請組織が行っている地域研究の内容を記載する欄を設けることが提案され、承認された。
4.その他
共同利用・共同研究の拠点申請に際してのサポートレターの要望があった場合、基本的に会長の判断によりJCAS名でサポートレターを発出し、理事会で報告することが確認された。
以上
(文責:林 2013年4月21日作成、4月23日会長承認)