地域研究コンソーシアム2021年度第1回理事会 議事録
日時:2021年9月22日(水) 午後3時〜4時52分
場所:オンライン
出席:星泉、小長谷有紀、岩下明裕、千葉聡、速水洋子、根本敬、川上桃子、
西尾哲夫、李春利、岩井美佐紀、阿部健一
委任:穴沢眞
陪席:岡田泰平(運営委員長)、飯塚正人(事務局長)
配付資料
(1) 2021年度JCAS賞最終審査結果
(2) 2020年度JCAS年次集会
議事
0.はじめに
議事に先立ち、出席理事11名、委任状提出1名で定足数を満たしていることが確認された。
1.JCAS賞の審査について
配布資料(1)をもとにJCAS各賞の最終選考を行い、作品賞に荒哲著『日本占領下のレイテ島』(東京大学出版会、2021年2月)、登竜賞に村橋勲著『南スーダンの独立・内戦・難民――希望と絶望のあいだ』(昭和堂、2021年2月)、研究企画賞にIwata Takuo
(ed.) New Asian Approaches to Africa: Rivalries and Collaborations(Wilmington: Vernon Press, 2020)、社会連携賞にNPO 法人アフリック・アフリカの「コンゴ・水上輸送プロジェクト」がそれぞれ選ばれた。なお、登竜賞の受賞者が年齢その他の条件を満たしていれば、例年同様、日本学術振興会賞に推薦する。
なお、特に登竜賞については昨年度に続いて今年度も、極めて良質な作品が複数推薦されたことから、一次審査から最終審査に至るまで非常に難航したため、今後は各段階の審査における採点のあり方をもう一工夫する必要があるのではないかとの意見が出され、来年度に向けてJCAS賞部会、運営委員会で審査方法の改善案を検討することとした。
また、今年度登竜賞の二次審査をお願いした専門委員から頂戴した「各々、これだけの肉厚な臨地研究を単著にまとめる力をもった著者らが、いずれもしかるべき常勤職につけていないという事実に驚愕した。賞を出すことで、少しでも励ましになればと考える」とのご意見を重く受け止め、理事会としてJCAS加盟各学会に、若手の就職難克服にも資するであろう「学会プレゼン賞」などの新設を呼びかけることとした。
2.その他
小長谷理事より、日本学術会議および同地域研究基盤強化分科会の活動について、分科会が昨年度発出した提言「不透明化する世界と地域研究の推進−ネットワーク化による体制の強化に向けて−」を背景に、特にJICAやJETROアジア経済研究所など、学会外の組織との関係を構築すべく努力を重ねていることなどが報告された。
また、岡田運営委員長、飯塚事務局長より以下のことがらが報告された。
(1) 2021年度のJCAS年次集会は2021年10月30日にオンラインで実施する。総会、JCAS賞授賞式・受賞記念講演、公開シンポジウムを行う。また、10月29日に運営委員会と理事会をオンラインで行う。
(2) 2022年度の年次集会については開催組織未定のため、加盟組織に個別に打診しているが、理事の方々にも個別に協力をお願いするかもしれない。その折には前向きにご検討いただきたい。
以上