地域研究コンソーシアム 第6回運営委員会議事録
日時: | 2005年7月1日(金) 午後4時〜7時 |
場所: | 帝国ホテル512号室(京都大学東京連絡事務所 |
出席: | 押川、河野、岩下、阿部、黒木、飯塚、寺田、大西、染田、臼杵、帯谷、石川、石井、山本 |
1.メール会議による決定事項の確認
1. 共催の承認手続き
河野委員長によって以下の提案がなされ(2005年4月20日)、メール会議によって承認された (2005年4月25日)。
- 事務局で申請受付
- 運営委員会で担当部会(あるいは研究会、事務局など)を決定
- 担当部会で審査
- 審査結果を運営委員会で審議・承認
- 申請組織と担当部会で企画(会計は事務局)
2. 出版物の紹介
メールによる河野提案後(2005年4月14日)、事務局案の提出を受けて、以下の点が決定された。
- 基本方針
- コンソーシアムHPに出版物紹介のページを設け、申請に基づいて審査の上、出版物を紹介する。
- 手順
- 申請書書式の作成は出版・広報部会が担当
- 受付窓口は出版・広報部会
- 運営委員会で審査を行う
- 情報ネットワーク部会で広報
- 情報ネットワーク部会が情報のアーカイブ化を行う
- 対象、手続き、その他
- 申請者はコンソーシアム加盟組織に所属する個人とする。
- 自薦のみ対象とする。他薦は認めない。
- 出版物の写真の提出を義務付ける。
- 当面のあいだ紹介対象は日本語または英語とする(他の言語の場合は相談による)。
- 地域研究コンソーシアムの活動にかかわる出版物については、詳細情報(価格等)を掲載する。
2.部会活動報告
1. 出版・広報部会
- 『地域研究』vol.7, No.1をまもなく出版予定である。
- 『ニューズ・レター』第1号発行にむけて最終段階に入っている。
- 地域研究コンソーシアムのパンフレットの残部がわずかになったので、理事会・運営委員会の一覧(p.4)ならびに加盟組織一覧(p.7)の情報を刷新し、奥付の発行日を変更したうえで、500部追加印刷する。
2. 研究企画交流部会
- 地域研究コンソーシアム・シンポジウム
2005年7月9日、北海道大学学術交流会館において開催予定の同シンポジウム『新しい地域研究の方法を求めて:地域の形成と変容のメカニズム』の広報状況(ポスター等)が報告された。
- 公募プログラムの広報
各種公募プログラムの広報が不十分である。UPプログラムならびに交流支援プログラムへの申請が期待されたほど多くない。したがってメルマガやホームページなどを活用したさらなる広報が必要である。事務局は「公募一覧」を作成して情報の周知をはかる方向で検討する。また、今年度の予算であと5件ほど交流支援プログラムを実施する余裕があるので、出版・広報部会と情報ネットワーク部会が連携して、可能な限りプログラムの発掘に努める。
3. 情報ネットワーク部会
- 地域研究連絡協議会からのウェッブページの「間借り」に関する申し入れ
上記申し入れを了承した。技術的・事務的な条件については情報ネットワーク部会が窓口となって協議会と詰める。
- メルマガへの加入促進
メルマガ加入者を増加させるために、加入者数が少ない加盟組織に加入を直接呼びかける。また、地域研究コンソーシアムのHP上からメルマガ加入申し込みができるよう改善する。
- 各種イベントの報告
各種イベント終了後、担当部会が窓口となって報告を収集し、HPに掲載する。報告フォームは以下のとおりとする。
- シンポジウムなどイベントのタイトル
- 日時(年月日、曜日、時間)
- 開催場所と所在地
- シンポジウムなどイベントのプログラム
- 主催者とコンソーシアムとの関係 (例 主催:大阪外国語大学グローバル・ダイアログ研究会(代表・武田佐知子);JCASアンブレラ・プログラム「地域研究による「人間の安全保障学」の構築」公募プログラム)
- 参加者数
- ポスターPDF
- 会場のスナップ写真(3枚程度)
- 関連URL
4. 事務局
- メルマガと加盟組織宛MLの分担
メルマガ(情報ネットワーク部会担当)と加盟組織宛ML(事務局)の分担に関して、(1) 広報協力(協賛等を含む)、(2) 公募協力、(3) それ以外(周知等)のいずれについても原則としてメルマガを通じた広報に一本化する。加盟組織宛MLは、原則としてコンソーシアムから加盟組織宛の事務連絡の手段とする。ただし、メルマガの加入者数が十分に多くないことから、当面の間、上記(1)〜(3)に該当する内容の発信を加盟組織宛MLによって行うことも認める。
事務局は、上記(1)〜(3)に該当する依頼に対し、規定の手順を経て情報ネットワーク部会にメルマガでの広報を依頼するメールを送信した後、イベントの開催日が迫っているなど緊急に広報すべき十分な理由があると判断する場合、加盟組織宛MLに同じ内容を送信してかまわない。この結果、同一内容の広報にあたって加盟組織宛MLとメルマガで時差が生じる可能性があるが、問題としない。加盟組織宛MLには、登録方法を明記したメルマガへの登録呼びかけ文を毎回掲載する。
- 加盟組織および加盟組織以外からの広報の発信手順
加盟組織からの広報等の申請の窓口は事務局とする。事務局は、申請内容を確認し、必要であれば申請内容の不備や不明な点を補い、申請内容を整理して運営委員会に報告し、審議を求める。運営委員会で承認された後のHPやメルマガへの掲載およびそれに関わる字句の訂正などは情報ネットワーク部会が担当する。
従来、運営委員会で承認されたことを確認するメールを運営委員会宛に発信し、その後に情報ネットワーク部会にHPおよびメルマガでの広報を依頼するメールを発信していたが、この2つは1つのメールとして同時に発信してよい。
事務局や情報ネットワーク部会は、広報か公募かといったカテゴリー分け、誤字・脱字、表記のゆれ、出所が異なる複数の文書間での内容や表現の違い等、極めて重大な問題が生じる恐れがあると判断される場合を除き、申請の文言を解釈し、それぞれが妥当と考える文言に変更・訂正等を行うことができる。この変更・訂正等には、当該の申請が運営委員会によって承認された後であっても運営委員会の再承認を必要としない。ただし、HPやメルマガ掲載に際して情報ネットワーク部会が訂正・選択・加筆等を行った場合には、その旨、事務局に報告する。
加盟組織以外からの広報等の申請の場合には、上記の手順のうち、「HPおよびメルマガ」を「メルマガ」と読み替える。
5. 教育・次世代育成部会
- 次世代支援プログラム
地域研究のための基礎的ツールや手法の発信や次世代の地域研究を担う若手研究者の交流支援を推進する。応募は年に2回。2005年度は第一回締め切りを6月30日、第二回締め切りを10月20日とし、計3〜4件程度を採用する予定である。
- プログラムの内容
地域研究をめざす学生・大学院生を対象としたセミナー等の開催
次世代研究者(博士課程後期の大学院生、各種研究員、テニュアのない助手なども含む)のイニシアティヴによるセミナー等の開催(大学・研究機関間の壁を越えた若手研究者の連携プロジェクトを優先
- 支援内容
1件あたり100万円を上限として、海外・国内旅費、会場費、広報費、アルバイト謝金などを支援する。特例として150万円までの増額を認める場合もあるが、その場合には応募の際に理由書を添付してもらう。
- 第1回募集
2005年6月30日締め切りの第1回募集に以下の応募があった。
企画名「地域言語ワークショップ(カタロニア語、ハンガリー語、ウルドゥー語)」、企画責任者:染田秀藤(事務担当 山根聡)
企画名「時事問題・国際情勢/地域研究支援プログラム」、企画責任者:杉田米行
- 地域研究教育のインフラストラクチャーに関するアンケート/インタビュー
近日中に質問票を作成する。
- シンポジウムなどの予定
12月3日 年次集会シンポジウム「地域研究を教育する」
12月4日 次世代研究者主催ワークショップ
3.研究会活動報告
1. 地域情報学研究会
- Arc GIS入門講習会
2005年6月28日、京都大学東南アジア研究所において開催した。参加者15名。
- (平成17年度第1回)地域情報学研究会
2005年6月28日、京都大学東南アジア研究所において開催した。参加者15名。
- 今年度の活動予定
第2回研究会(通算第3回)を2005年10月上旬、情報資源共有化研究会と共催の第3回研究会(通算第4回)および第2回講習会(MapServer・Web入門)を2005年12月4日、第3回講習会(ArcGIS Advanced)を2006年1月下旬に開催予定である。
2. 情報資源共有化研究会
- ホームページ
2005年5月20日に公開した。研究会の趣旨、過去の活動、活動予定などを掲載している。 URLは以下のとおりである。
http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/jcas/infoshare/
- 第2回研究会
2005年6月17〜18日、北海道大学スラブ研究センターにおいて開催した。
- スタディーツアー
2005年9月18日〜26日、ヨーロッパへのスタディーツアーを企画している。目的は、ヨーロッパの各種機関に所属するアジア資料担当者、地域研究者と情報交換し、ヨーロッパの各種機関における情報資源共有化の現状と問題点や多メディア・多言語資料の収集と地域研究への応用方法、ヨーロッパの地域研究機関の地域の概念と実務について調査することである。スウェーデン・ランド大学で開催される日本学資料関係者の研究例会(European Association of Japanese Resource Specialists)に参加し、その前後にオランダ・ライデン大学など近隣国で地域研究関係機関を訪問する。対象者は、地域研究者、資料担当者、情報担当者など地域研究資料または情報資源共有化に興味がある方、費用は原則として参加者負担である。
3. 社会連携
- 活動報告
2005年4月9日、上智大学において、シンポジウム「緊急支援から地域再興へ:インド洋地震・津波災害と地域社会」を開催した。
- 人材登録制度
2005年8月にフォーマットを作成する予定である。
4.その他
- 西アジア・プロジェクト(阿部)
- 自然科学系研究者を中心としたアンブレラ・プログラムの発足を目指して、特定教育研究経費プロジェクト「西アジアの風土と環境:『人間の安全保障』の基盤構築に向けて」を立ち上げたいとの提案があった。このプロジェクトの成果として、事典『西アジア:風土・生態・環境(仮)』の出版を計画しているとのことである。
- 基本方針は了解されたが、幹事機関以外からの研究者の参加を促すなど、地域研究コンソーシアムの事業とするうえでさらに工夫が必要であるとの議論があった。
5.今後の予定
- 次回運営委員会は以下のとおり。
日時:2005年10月13日 午後4時〜7時
場所 帝国ホテル512号室(京都大学東京連絡事務所)
(文責:石川)