地域研究コンソーシアム 第7回運営委員会議事録
日時: | 2005年10月13日(木) 午後4時〜7時44分 |
場所: | 帝国ホテル512号室(京都大学東京連絡事務所 |
出席: | 押川、河野、岩下、宇山、阿部、黒木、飯塚、寺田、大西、帯谷、村上、山本 |
1.運営委員会委員および出版・広報部会部会長の交替
- 村上出版・広報部会部会長代理から、2005年10月7日に開催された出版・広報部会の審議に基づき、2005年9月30日付で民博を退職した臼杵部会長の後任について、まず臼杵部会長に代わって村上部会長代理が運営委員に就任することを運営委員会・理事会に承認して欲しい、これが認められれば村上部会長代理を出版・広報部会部会長に選出したい旨の提案があった。運営委員会はこれを了承し、村上代理の運営委員就任を承認するよう、理事会に求めることとした。
2.部会活動報告
1. 研究企画交流部会
岩下部会長から以下の報告があり、了承された。
- 交流支援プログラム
従来の形での交流支援プログラムは本年度で終了し、来年度以降のプランは本日の運営委員会の議論を受けて部会で検討する。なお、今年度の応募締切は12月末日、実施は年度内とする。
- 移動後援会
今年度の申し込み締切は12月末日とする。
上の応募締切日・申し込み締切日などについては、岩下部会長から黒木情報ネットワーク部会長にホームページの記載更新を依頼する。
2. 情報ネットワーク部会
3. 出版・広報部会
村上部会長代理から以下の報告があった。
- 『地域研究』vol.7, No.1を刊行した。現在はvol.7, No.2(特集;「グローバル化する近代医療」)を編集中で、vol.8, No.1以降についても企画を進めている。
- 臼杵『地域研究』編集長は9月30日付で民博を退職したが、2005年度中は客員教授として地域研の活動に関わるため、2005年度中は臼杵編集長が留任する。
- 地域研の組織替えにともなう今後の『地域研究』について、2005年10月7日に開かれた出版・広報部会、『地域研究』編集委員会はともに、個々の機関ではできないような地域を結ぶ雑誌の重要性を確認し、可能な形で出版を継続していくべきであるという意見で一致した。
- 『ニューズ・レター』の本年度第一号を発行した。第二号の編集も最終段階に入っているが、本日の運営委員会で交流支援プログラム・移動講演会の応募締切、申し込み締切が決まったのを受け、近日中に刊行する。
4. 教育・次世代育成部会
帯谷部会長代理から以下の報告があり、了承された。
- 部会等の開催
2005年8月2日に東南ア研で部会を開催したほか、2005年10月1日から2日にかけて、立命館アジア太平洋大学にて、地域研究教育の諸制度に関するヒアリングおよび年次集会シンポジウムに向けての打ち合わせ、アンケート原案の作成を行った。
- 次世代支援プログラム
募集要項の公開と改訂
2005年6月、コンソーシアム・ホームページに募集要項「地域研究コンソーシアム『次世代支援プログラム』の募集について」を掲載した。さらに、第1回募集の経験をふまえ、プログラム趣旨の明確化、事務作業簡素化などのため、8月に改訂版を掲載した。
- 地域言語ワークショップ(2005年6月30日締切の今年度第1回募集分)
2005年8月1日から5日にかけて、大阪外国語大学にて「地域言語ワークショップ(カタロニア語、ハンガリー語、ウルドゥー語)」が開催された。オーガナイザーによる成果報告書も受領済。
- 次世代ワークショップ(2005年10月20日締切の今年度第2回募集分にて予定)
年次集会開催に合わせて2005年12月4日(日)に2企画(午前「国際協力NGOのエスノグラフィー」・午後「植民地期ラテンアメリカにおける異文化間の相互作用――文字テクストからの視点」)を予定している。
- 年次集会教育関連シンポジウム準備状況
- 企画内容
2005年12月3日(土)、地域研究教育に携わるパネラー6名を招き、シンポジウム「地域研究を教育する」を開催する。これに先立って、地域研究教育関連の諸機関に地域研究教育の現行の制度やしくみについてのアンケート調査を実施する。
- シンポジウム趣旨
地域研究教育の現場では近年、大学院における語学およびディシプリン教育のあり方、機関間単位互換の可能性、フィールドワークやNGO等での研修の制度化、より柔軟な学位授与のシステムなどについて関心が高まっており、様々な試みが行われつつある。本シンポジウムでは、これら地域研究教育の現状と問題点について広く情報を共有することを第一の目的とし、さらに地域研究コンソーシアムがそれらの改善にどのような形で資することができるのかを検討したい。
- プログラム(計140分)
開会あいさつ・趣旨説明(石川登、京都大学東南アジア研究所)(5分)
パネラーからのプレゼンテーション(各10分) *パネラーからは参加承諾済み
福井捷朗(立命館アジア太平洋大学アジア太平洋研究科)
林佳世子(東京外国語大学外国語学部地域・国際講座)
リンダ・グローブ(上智大学比較文化学部)
細谷正宏(同志社大学アメリカ研究科)
市川光雄(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
家田修(北海道大学スラブ研究センター)
アンケート結果の提示(10分)
討論(60分)
閉会あいさつ(5分)
5. 事務局
3.研究会活動報告
1. 地域情報学研究会
河野委員長から、情報資源共有化研究会と共催の研究会(利用者及び共有システムから見る非文字資料の情報資源共有)を2005年12月5日、第2回GIS講習会(ArcGISの初級・中級の実践的講習)を12月6日に開催する旨の報告があった。
2. 情報資源共有化研究会
河野委員長から以下の報告があった。
- 研究会
地域情報学研究会と共催の研究会(利用者及び共有システムから見る非文字資料の情報資源共有)を2005年12月5日に開催する。
- スタディーツアー
2005年9月末にヨーロッパへのスタディーツアーを実施。5名が参加した。ヨーロッパの各種機関に所属するアジア資料担当者、地域研究者と情報交換できたほか、参加者相互の情報交換もすこぶる有益だったとのこと。
3. 社会連携研究会
阿部委員から以下の報告があった。
- 活動報告
9月29日に一橋記念講堂で開催された文部科学省・FASIDフォーラム「大学とNGOの連携の可能性」に参加し、会場で社会連携研究会の広報を行った。これに合わせて研究会のリーフレットを作成し、当日会場で配布した。
- 人材登録制度
活動資金確保の方策を考える必要がある。文部科学省研究企画室が企画している「世界を対象としたニーズ対応型地域研究の推進」プログラムも候補かもしれない。
大西委員から以下の報告および依頼があった。
- 人材登録制度
活動資金確保のため、民間企業に呼びかける必要がある。
- パキスタン大地震被災者の救援
2005年10月8日、パキスタン北部を震源として起きたマグニチュード7.6の大地震について、JVCとして被災者の救援を行うため、地域情報を提供できる方の紹介・協力をお願いしたい。
4.地域研再編・京都大学における新センター設立への対応について
5.その他
6.今後のスケジュール
(文責:飯塚)