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JCAS : Japan Consortium for Area Studies

地域研究コンソーシアム
第30回(2010年度第5回)運営委員会議事録

日時: 2010年3月7日(月)14:00〜17:00
場所:京都大学東京オフィス(品川インターシティA棟27階)
出席:家田修、石井正子、上野稔弘、太田信宏、小森宏美、酒井裕美、塩谷昌史、田中英式、西芳実、丹羽典生、福武慎太郎、宮原曉、柳澤雅之、山本博之、李春利 (敬称略、五十音順)
記録: 小森宏美(京都大学地域研究統合情報センター)

配布資料

(1) 地域研究コンソーシアム2011年度次世代ワークショップ募集(案)
(2) シンポジウムちらし(遊牧の世界と「ニンジャ」たち――民主化以降のモンゴルの生存基盤を考える――)
(3) JCASシンポジウム案(政変・民主化を考える)
(4) 京都大学東南アジア研究所共同利用・共同研究拠点「東南アジア研究の国際共同研究拠点」平成23年度共同研究および公募出版公募要領
(5) 広報部会2010年度活動報告
(6) 社会連携部会活動報告(2010年4月〜2011年2月)
(7) ワークショップちらし(キャリア・パスとしての社会貢献?若手地域研究者の現状と社会連携の可能性)開催済み
(8) JCAS賞審査に関する申し合わせ/「地域研究コンソーシアム賞」応募要項/地域研究コンソーシアム賞推薦書様式/Award of Japan Consortium for Area Studies(JCAS Award)
(9) 地域研究方法論シンポジウム「実践系学知としての地域研究」

審議事項

1.メール運営委員会の承認

以下のメール運営委員会の内容が承認された。
 ・11月25日(【社会連携部会】キャリア・デザイン研究会設置)
 ・12月6日(【社会連携部会】シンポジウムの共催について
 ・12月8日(【社会連携部会】キャリア・デザイン研究会:地域研究者の社会貢献に関するアンケート実施について)
 ・12月14日(【オンデマンド】フィールドワーカーのためのデジタル映像ワークショップ(ビデオ編)の件)
 ・1月28日(【研究交流促進部会ー共同企画研究プログラム】2件審議のお願い)
 ・2月2日(【社会連携部会】キャリアデザイン研究会 ワークショップ開催について)

2.年次集会部会(丹羽)

・2011年度の年次集会開催校候補として大阪大学豊中キャンパスが検討されている旨報告があった。

・開催日は例年通り11月初旬(第一候補11月5日、6日)とし、来年度から次世代ワークショップや会場校企画を併せた2日間の開催とする。

3.研究企画部会(上野)

・東京大学で来年度開催予定の「紛争」をテーマとする出張講義については、引き続き調整中。6月末までにシラバス確定という大学側のスケジュールに合わせて内容等を確定する必要がある。西委員より、打合せのための旅費があるとよいとの希望が表明された。

4.次世代支援部会(福武)

・2010年度に採択された4件はすべてワークショップを開催し、報告書も提出済みであることが報告された。

・2011年度の募集にあたっては、年次集会と同時開催のワークショップと自由日程のワークショップの2本立てとすることが承認された。

・年次集会と同時開催のワークショップについては、1日目の活動報告の後に開催する案と、2日目に1つないし2つのワークショップを連続または同時並行的に開催する案が出された。

・次世代ワークショップについて、事務連絡が煩雑になっているという反省もあり、次年度より窓口の一本化(次世代支援部会の部会長の所属機関)ならびにアドバイザー制度の徹底化を試みることが確認された。

5.研究交流促進部会(宮原)

・2010年度の共同企画研究について、今年度は4件が採択されたことが報告された。

・他の部会等の担当企画も含め、JCAS主催・共催の企画の報告書のシリーズ化が提案され(年間2件程度の採択)、了承された。シリーズ・タイトルは「JCASコラボレーション・シリーズ」とすることが承認された。

・2011年度の公募については、予算内訳の明確化と「萌芽企画」(次年度に企画を申請することを成果とする共同研究の開催費用)の創設が提案され、了承された。

・企画の採択基準として、@大学・機関間の壁を越えた連携、Aテーマの斬新さ、B地域研究の発展への寄与が提示された。

・各企画の採択件数および予算の詳細については、追って部会より運営委員会にリストが提出される。

6.広報部会(柳澤)

・ニューズレター、Webサイト(JCASの活動内容に関するリニューアル)、要覧の各広報媒体の進捗状況について報告があった。

7.和文雑誌

・3月末までに第11巻第1号および第2号を発行予定であることが報告された。

8.情報資源部会(家田)

・学術会議大型プロジェクト「地域の知」については特に進展はないが、申請案の再考が必要である旨報告された。これに関して、部会での議論が運営委員会で共有されていないことに対する説明を求める意見や、ワークショップなどを開催して幅広い意見聴取を行う必要があるなどの意見も出された。

・JCAS加盟組織の地域研究者名簿が作成されたことが報告された。追加情報の収集方法について、とりわけ、国立情報学研究所とのリンクや他の研究者情報データベースとの差異化についてもさらなる検討が必要であることが確認された。

9.社会連携部会(石井)

・同部会が合同で実施してきたニーズ対応型プロジェクトが今年度で終了することを受け、来年度以降の活動については部会でアクションプランを準備中であることが報告された。

・本部会の活動について、研究内容を研究対象地域社会にフィードバックすることの必要性についての意見が出され、JCASのネットワークや既存の共同研究の枠組みなどを積極的に活用して地域横断型の連携を試みてはどうかとの提案があり、具体的な方法を部会で検討することとなった。

10.JCAS賞検討部会(家田)

・JCAS賞審査に関する申し合わせ案について、一部修正のうえで理事会に提出すること(審査委員は選考対象になれないとの規定について、社会連携部門では審査委員が選考対象団体の代表者でない場合にはその団体に所属していても選考対象としうる)、英文については理事会までに確定すること(登竜門の英語名称候補であるRising Dragonの代案)が確認された。

・賞は3月15日に広報を開始し、4月中旬に応募を締め切ることとされた。

・賞の広報にあたっては、HP・メルマガ等の活用の他、初年度は京大地域研と北大スラブ研究センターの協力でポスター(300部程度)の作成・配布を行うこととされた。

11.地域研究方法論部会(山本)

・報告事項なし。

12.公募共同研究(山本)

・委員長より、京大東南アジア研究所から共同研究の公募研究2件分について地域研究コンソーシアムに選考を委嘱する要請があったことが報告された。検討の結果、この要請を受諾し、研究交流促進部会が担当することとされた。

・集に当たっては、京大東南アジア研究所と別に地域研究コンソーシアムが広報を行う。

・選考は研究交流促進部会が行い、結果を運営委員会に報告し、運営委員長から京大東南アジア研究所に回答する。

・これ以外の幹事組織にも引き続き共同研究の公募について地域研究コンソーシアムとの連携を打診することが確認された。

13.シンポジウム「政変・民主化を考える」(山本)

・委員長より、中東・北アフリカの政治情勢の世界規模での影響について検討するシンポジウムを実施することが提案され、承認された。

・開催は2011年4月、場所は東京とし、詳細は委員長のもとで実行委員会を組織して決定、実施することとなった。

14.その他

・村上事務局長は2010年度末で任期が満了し、これに伴い運営委員としての任期も満了すること、2011年度の事務局長については事務局をおく京大地域研からの推薦をもとに指名することが確認された。

・部会メンバーの入れ替え等の希望がある場合は随時運営委員会に要望を出すことが確認された。

・次回の運営委員会は、5月の第2〜3週に京都で開催し、事務局が日程調整を行う。

以上