日時: | 2019年 11月 1日(金)13:30〜15:00 |
場所: | 国立民族学博物館 第4セミナー室 |
出席者(13名): | 安達大輔、荒武賢一朗、飯塚正人、西井凉子、戸田美佳子、陳奥飛、帯谷知可、坂本龍太、岡田泰平、林勲男、丹羽典生、飯塚宜子、山本博之 |
委任: | 金丹、マウロ・ネーヴェス、西芳実、柳澤 雅之 |
欠席: | 島薗洋介、思沁夫、王柳蘭 |
配布資料
(1)年次集会部会活動報告
(2)オンライン・ジャーナル部会活動報告
(3)JCAS賞部会活動報告
(4)事務局報告
(5)日本学術会議の提言案
【議題】
T.各部会・事務局からの報告・審議事項
(1)年次集会部会
・2019年11月2日に国立民族学博物館で年次集会を開催する。午前中に総会、JCAS賞授賞式、JCAS賞受賞記念講演を行い、午後に一般公開シンポジウム「グローバル化時代の文化力――〈地域知〉のマネージメント」を行う。
・2020年度の年次集会は上智大学アジア文化研究所で開催する。日程は11月中旬頃を想定し、会場組織の都合等を勘案して後日決定する。一般公開シンポジウムの内容は、会場組織と相談の上で部会が原案を作成する。
(2)オンライン・ジャーナル部会
・第19巻第1号を一般公開した。
・第20巻第1号の一部の記事の早期公開を開始した。
・第20巻第一号の原稿を募集している。
・バックナンバー(第8巻以降)のJ-Stageへの掲載を開始した。今後順次掲載していく。
(3)JCAS賞部会
・5月24日に一次審査の結果が出揃い、作品賞の3件、登竜賞の3件、社会連携賞の2件を二次審査の対象とした。6月18日までに専門委員の委嘱を行い、8月21日に二次審査の結果が出揃った。9月2日に最終審査委員会(理事会)が開催され、作品賞と登竜賞の受賞者が決まった。社会連携賞は授賞なしとなった。作品賞の授賞対象は登竜賞部門に推薦された作品だが、研究作品賞にふさわしいために研究作品賞を授与した。
・来年度の審査より、作品賞の二次審査では、1つの作品について2人の専門委員を委嘱し、専門委員は1件の候補作品についてのみ評価することになった。
・研究企画賞の推薦募集について議論し、再開が望ましいとの結論を得た。研究企画賞の対象を狭義の研究者(個人またはグループ)による活動、社会連携賞をそれ以外の個人またはグループによる活動とすることで、研究企画賞と社会連携賞の推薦と審査がどちらもより明確になると期待され、推薦件数の増加が期待されること、ただし件数が少なくても地域研究に関わる多種多様な組織が加盟するJCASとして優れた研究企画を顕彰することに意義があるため、結果として授賞件数が少なかっとしても研究企画賞と研究連携の部門を置くことには意義があること、運営委員を含めた人々が身のまわりで行われている研究企画や社会連携の活動に関心を向けて推薦を促すなどの努力を行う必要があることなどが議論された。
・2020年度の一次審査のスケジュールは以下の通りとなった。
推薦受け付け 2020年4月2日(水)〜10日(金)
プレセレクション(※) 4月10日(金)〜14日(火)
運営委員会(一次審査分担決定) 4月15日(水)〜21日(火)のいずれか
運営委員会欠席者への審査資料発送 4月22日(水)〜24日(金)
一次審査提出締め切り 5月22日(金)
※受理された推薦件数が運営委員の人数以下である場合、プレセレクションは行わない。
・毎年4月はJCAS賞の推薦受け付けから一次審査の資料発送まで事務局の作業が集中することから、期ごとの事務局の移転について、実際の事務局機能の移転は4月末とし、JCAS賞の一次審査の担当割り当てと資料送付まで前年度の事務局が担当し、5月の連休明けから新年度の事務局組織が事務局機能を担うことになった。これに関連して、4月の運営委員会は前年度の事務局組織で開催することとなった。
(4)事務局
・第8期(2020年4月〜2022年3月)の事務局が東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所に置かれることに伴い、2019年4月22日に事務局移転ワーキンググループ(座長:帯谷知可)を設置し、事務局移転の準備を進めている。
・2018年12月4日に名古屋経済大学犬山学研究センターの加盟が承認された。また、加盟組織の日本スラブ・東欧学会(JSSEES)とロシア・東欧学会が合同したため、2019年3月28日にあらためてロシア・東欧学会としての加盟が申請され、承認された。これにより加盟組織数は104になった。
・広報活動として、2018年11月〜2019年10月の期間にメルマガを発行した(11号)。また、ウェブサイトを通じて広報協力を行った(イベント情報18件、公募情報11件、出版情報6件)。
・ウェブサイトの部分的リニューアルを行っている。JCASとして行われなくなった活動に関する情報をアーカイブ化して情報を整理し、多様な端末で使いやすいデザインを検討している。
・JCAS関連組織である地域研究学会連絡協議会(JCASA)に対し、サーバの一部利用を認め、年に1度程度の情報更新をJCAS事務局が代行する協力を行っている。ウェブサイトの部分的リニューアル後も一部利用および情報更新代行の協力を継続する。
U.活動報告・計画
・運営委員長より、今年度(昨年度の年次集会から今年度の年次集会まで)の活動の報告および今後の活動計画について提案がなされた。
・活動計画については、@事務局移転、AJCASの特色に沿った活動の検討、B加盟組織の研究交流のファシリテート、C地域研究構想部会の新設が提案され、承認された。@は、JCASにとって初の経験となることから、事務局機能を移転して安定した運営が維持されるように体制を整えることに力を注ぐ。AとBは昨年度の年次集会で今後の計画として示したもので、今年度は報告すべき十分な進展が見られなかったことから、来年度以降も引き続き活動計画に含めた上で、具体的な実現のための取り組みは来年度の運営体制の状況を踏まえて検討する。Cは、複数の加盟組織が連携した共同研究の課題の構想、多様な情報を活用する地域研究の手法の検討、地域研究における業績評価のあり方の検討などに取り組む。
V.その他
(1)運営委員長について
・2020年4月からの運営委員長の選出について、4月1日以降に各幹事組織の新年度の運営委員の顔ぶれが決まった状態で互選するのが妥当であるとの意見が出され、JCAS賞の一次審査に関連して4月中旬に運営委員会が開かれることから、4月の運営委員会で運営委員長を選出することになった。2020年4月1日から4月の運営委員会で運営委員長が決まるまでは今期の運営委員長が代行する。
(2)事務局移転について
・事務局移転ワーキンググループ帯谷運営委員および飯塚運営委員より事務局移転の準備について報告された。上記のJCAS賞の項目で記したように、実際の事務局機能の移転は4月末とし、5月の連休明けから新年度の事務局組織が事務局機能を担うことになった。
(3)日本学術会議の提言について
・日本学術会議地域研究委員会地域研究基盤強化分科会による提言案のドラフトが回覧され、事務局でコメントをとりまとめて日本学術会議に連絡することになった。
以上