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JCAS : Japan Consortium for Area Studies

地域研究コンソーシアム
第62回(2020年度第1回)運営委員会議事録

   
日時: 2020年 11月 20日(金)13:30〜15:00
場所: オンライン
出席者(18名): 青島陽子、安達大輔、飯塚正人、飯塚宜子、磯貝真澄、岡田泰平、金丹、黄潔、坂本龍太、谷洋之、戸田美佳子、西芳実、西井凉子、丹羽典生、林勲男、深串徹、柳澤雅之、山本博之
委任:町北朋洋
欠席:王柳蘭

配布資料

(1)年次集会部会活動報告
(2)オンライン・ジャーナル部会活動報告
(3)JCAS賞部会活動報告
(4)事務局報告
(5)日本学術会議の提言
(6)社会連携賞の評価基準についての答申
(7)JCAS社会連携セレクションについて
(8)第11回(2021年度)地域研究コンソーシアム賞募集要項
(9)地域研究コンソーシアム賞推薦様式



【議題】

T.各部会・事務局からの報告・審議事項

(1)年次集会部会

・2020年11月21日にオンラインで年次集会を開催する。午前中に総会、JCAS賞授賞式、JCAS賞受賞記念講演を行い、午後に一般公開シンポジウム「アクションとしての地域研究とグローバル・スタディーズ ??学び、伝え、支え合う」を行う。なお、前回までは、事務局が午前中のプログラム運営を担当してきたところ、今回はコロナ禍で年次集会のオンライン開催を余儀なくされたことから、開催校の上智大学にJCAS賞授賞式とJCAS賞受賞記念講演の運営もお願いし、初の試みとしてこれらの行事を一般公開することにした。
・2021年度の年次集会開催地、会場組織は未定であるものの、近々決定できる見通しで、正式決定に至り次第、運営委員会に報告する。日程は11月中旬頃を想定し、会場組織の都合等を勘案して決定する。一般公開シンポジウムの内容は、会場組織と相談のうえ、部会が原案を作成する。

(2)オンライン・ジャーナル部会

・第20巻第1号を一般公開した。
・第21巻第1号の原稿を募集している。
・第21巻第1号に関わる業務から、編集体制は東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所に移行した。これにともない、ホームページに掲載するジャーナルの受付アドレスとして、新たにjournal_jcasaa@tufs.ac.jpを作成し、投稿者との連絡に利用している。
・バックナンバー(第8巻以降)のJ-Stageへの掲載を進め、第13巻2号までの掲載を完了した。今後も順次掲載していく。
・冊子体バックナンバーの配布につき、すでに加盟組織メーリングリスト等でも広報しているが、引き続き入手希望者を募集中。

(3)JCAS賞部会

・5月22日に一次審査の結果が出揃い、作品賞の3件、登竜賞の3件、研究企画賞の2件、社会連携賞の1件を二次審査の対象とした。7月12日までに専門委員の委嘱を行い、8月11日に二次審査の結果が出揃った。9月30日に最終審査委員会(理事会)が開催され、すべての賞の受賞者が決まった。
・9月30日の最終審査委員会(理事会)で、来年度以降は社会連携賞の選考基準を明示してほしいとの要望が出たため、当該基準を策定するワーキンググループを作り、そこで練った選考基準案をJCAS賞部会に諮って策定した。
・2021年度の一次審査のスケジュールは以下の通りとなった。
推薦受け付け 2020年4月1日(水)〜9日(金)
プレセレクション(※) 4月9日(金)〜13日(火)
運営委員会(一次審査分担決定:対面、メール、またはZOOMで開催) 4月14日(水)〜20日(火)
運営委員への審査資料発送 4月21日(水)〜23日(金)
一次審査提出締め切り 5月21日(金)
※受理された推薦件数が運営委員の人数以下である場合、プレセレクションは行わない。

(4)事務局

・第8期(2020年4月〜2022年3月)の開始とともに、事務局が東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所に移転した。
・2019年11月25日に立命館大学大学院国際関係学研究科の加盟が承認された。これにより加盟組織数は104になった。
・JCAS関連組織である地域研究学会連絡協議会(JCASA)に対し、サーバの一部利用を認め、年に1度程度の情報更新をJCAS事務局が代行する協力を行っている。



U.今年度の活動報告および来年度の活動計画

・運営委員長より、今年度(昨年度の年次集会から今年度の年次集会まで)の活動報告および今後の活動計画について提案がなされた。
・活動計画については、@JCASの特色に沿った活動の検討、A加盟組織の研究交流のファシリテート、B地域研究構想部会の活動強化が提案され、承認された。@については、地域研究全体を盛り上げるために社会連携部門を強化する。Aについては、年次集会を通して、加盟組織と共に多様な地域研究のあり方を模索する。Bについては昨年度の年次集会で今後の計画として提示したものの、今年度は報告すべき十分な進展が見られなかったことから、来年度以降も引き続き活動計画に含めた上で、具体的な取り組みを始める。



V.その他

(1)日本学術会議の推薦者任命拒否に関する対応について

・運営委員長より、日本学術会議第25期新規会員任命に際して、推薦された6名の方々が任命されなかった件について、JCAS理事会は2020年10月26日、日本学術会議が10月2日に提示した要望書を全面的に支持し、内閣総理大臣に対して会員候補者が任命されない理由の説明と速やかな任命を求める緊急声明を発出したことが報告された。

(2)日本学術会議の提言について

・日本学術会議地域研究委員会地域研究基盤強化分科会による提言「不透明化する世界と地域研究の推進−ネットワーク化による体制の強化に向けてー」について議論が行われ、たとえば来年度の年次集会で一般公開シンポジウムを開催するなどの形で、今後の地域研究の推進に役立てていくことで合意した。

(3)社会連携賞の選考基準の明確化について

・運営委員長/年次集会部会長から、9月30日開催の理事会で要望のあった「社会連携賞の選考基準」について「実態のある社会活動を評価の対象とするが、その活動の優劣を問うのではなく、活動が意義深い「問いかけ」を行っているかを評価する」との答申案が示され、審議の結果、承認された。なお、社会連携賞の現在の課題として、応募数が極めて少ないことがあるため、運営委員会としてはこの課題を解決すべく、来年度募集に向けて具体的に取り組んでいく予定。

(4)JCAS社会連携セレクション(仮称)について

・運営委員長から、次世代や研究者以外の人々の地域研究に対する理解・関心を深める一方、地域研究者が多層的な社会実践に学び、研究の方法やパースペクティブを拡げていくことを目指す「JCAS社会連携セレクション(仮称)」について発議があり、審議の結果、まずJCAS運営委員が多様な社会連携活動をホームページ上で紹介し可視化していくことが承認された。具体的には、全運営委員がホームページ上で紹介したい社会連携活動(1〜3件)のタイトル、連絡先、活動内容説明(100字程度)を2021年1月下旬に開催する今年度第2回運営委員会に持ち寄ることとする。

(5)地域研究構想部会について

・来年度の活動計画を構成する三本柱の1つである地域研究構想部会について、来年の4月以降、複数の加盟組織が連携した共同研究課題の構想、多様な情報を活用する地域研究の手法の検討、地域研究における業績評価のあり方の検討などに本格的に取り組むことを確認した。

(6)所属部会の決定について

・前回運営委員会開催後に着任した運営委員の所属部会を以下のとおり決定した。
  青島:年次集会部会
  黄:JCAS賞部会
  深串:オンライン・ジャーナル部会

以上