JCAS Logo
JCAS : Japan Consortium for Area Studies

地域研究コンソーシアム 第65回(2021年度第2回)運営委員会 議事録

日時: 2022年 10月29日
出席者: 青島陽子、飯塚正人、飯塚宜子、磯貝真澄、宇田川妙子、岡田泰平、郭万里、坂本龍太、谷洋之、デレーニ・アリーン、長縄宣博、西芳実、西井凉子、町北朋洋、柳澤雅之、山本博之(敬称略)

議事
1.第64回(2021年度第1回)運営委員会議事録案の確認 ・原案通り確認された。

2.部会・事務局からの報告・審議事項
(1)年次集会部会
・2021年10月30日に、オンラインで年次集会を開催する。午前中に総会、JCAS賞授賞式、JCAS賞受賞記念講演をアジア経済研究所の協力を得て行い、午後に一般公開シンポジウム「地域研究とグローバル・アジェンダ:『濃い研究』のもたらす視座」をアジア経済研究所との共催で行う。
・2022年度の年次集会開催組織は、岐阜女子大学南アジア研究センターに内定しており、2022年の10月または11月に行う予定である。一般公開シンポジウムの内容は、会場組織と相談のうえ、部会が原案を作成する。
・なお、JCAS賞授賞式、JCAS賞受賞記念講演は録画し、インターネット上に一定期間掲載してはどうかとの提案が出された。来年の年次集会で可能かを模索する。

(2) オンライン・ジャーナル部会
・『地域研究』21-1号(2020年度号)の投稿・編集状況(2020年10月から2021年10月)としては、論文は1本掲載予定で組版作業済み、書評は6本掲載の予定である。また、新たなカテゴリーとして、「地域研究の挑戦」を設けた。本件は、コロナ禍での大学院生による研究活動の試みであるが、このカテゴリーでは大学院生に限らず、創発的な研究活動を紹介していく。
・なおJCAS賞受賞作品の書評執筆者については、JCAS賞応募時の推薦者でも良いことが確認された。

(3) JCAS賞部会
・4月9日までに43件の応募があった。プレセレクションと一次審査を経て、5月21日に作品賞の2件、登竜賞の3件、研究企画賞の2件、社会連携賞の2件を二次審査の対象とした。なお、一次審査後の登竜賞候補作品では、10点満点の作品が4件あったが、予備的な審査を行い、3件に絞り込んだ。その後、二次審査に移行したが、一部専門委員の選定に難航し、ようやく7月26日に専門委員の委嘱を行った。8月末日までには、二次審査結果が出揃った。9月22日に最終審査委員会(理事会)が開催され、すべての賞の受賞者が決まった。
・9月22日の最終審査委員会(理事会)では、10点満点の作品が4件あったことなどから、5段階評価を見直してはどうか、との提言が出された。それを受け、高得点部分を細分化した7段階評価案を提示した。原案はそのまま了承された。ただし、E0点の「JCAS賞には極めてふさわしくない作品である」は必要ないのではないかとの意見も出された。
・2022年度の一次審査のスケジュールは以下の通りとなった。 推薦受け付け 2022年4月1日(金)から11日(月) *例年より1日長い。
プレセレクション(※) 4月11日(月)から14日(木) *例年より1日長い。
運営委員会(ZOOMで開催。対面開催も模索) 4月15日(金)
図書を発送 4月18日(月)から22日(金) *例年より2日長い。
一次審査結果提出締め切り 5月27日(金) *例年より数日遅い。
※受理された推薦件数が運営委員の人数以下である場合、プレセレクションは行わない。

(4) 事務局
・2022年4月から始まる第9期の事務局は北海道大学スラブ・ユーラシア研究センターに置かれる。
・現在の加盟組織数は104である。
・関連組織である地域研究学会連絡協議会(JCASA)に対して、サーバの一部利用を認め、年に1度程度の情報更新をJCAS事務局が代行している。
・社会連携セレクションの運用を開始した。社会連携団体・活動42件の名称、活動内容説明、連絡先を確定し、3月17日にホームページにアップした。今後も毎年、2025年までは社会連携セレクションを継続すべく努力することとし、最終年度に活動の見直しを行う。

(5)地域研究構想部会について ・地域横断的な地域研究の発展に資する構想、時事的ながらも地域研究全体に関わる研究会の企画などを活動内容とする。部会設置案をまとめ、1月の運営委員会で諮る。

3.今年度の活動報告および来年度の活動計画
・運営委員長より、今年度(昨年度の年次集会から今年度の年次集会まで)の活動報告および今後の活動計画について提案がなされた。
・活動計画については、(1)JCASの特色に沿った活動の検討、(2)加盟組織の研究交流のファシリテート、(3)地域研究構想部会の本格始動、(4)JCAS賞のさらなる発展についての提案がなされ、承認された。(1)については、社会連携セレクションの継続、(2)については、年次集会を加盟組織が主催することによる地域研究の発展、(3)については、1月の運営委員会に設置案を提示すること、(4)については、優劣をより明確にするために審査方法の変更を行うことが確認された。

4.その他
(1)プレセレクションの持ち方について ・三つの論点が話し合われた。(1)増加傾向にある推薦数に対応し、一次審査の運営委員の審査件数を増やすこと、(2)プレセレクションの審査基準、(3)プレセレクションの審査方法の開示。(1)については、作品賞・登竜賞については、各運営委員が原則2件を審査すること、研究企画賞・社会連携賞については、作品賞・登竜賞とは別の扱いとし、各運営委員が1件以内を審査することとした。(2)については、審査基準そのものを設定する難しさが再確認された。その上で、主にJCAS賞部会がプレセレクションを行っているが、原則どの運営委員でも参加できることを再確認し、4月のプレセレクション案内時に、運営委員長が強く参加を呼び掛けることとした。(3)については、書類審査を行うことを明確化する案が出された。しかし、応募書類中心ではなく作品中心であるべき、応募書類にはさほど大きな差がないことなどの理由から、 この案は却下された。