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主催・共催・その他 | 主催:地域研究方法論研究会 |
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種類 | 研究集会 |
対象分野 | その他 |
対象地域 | 東南アジア |
開催地方 | 東北 |
開催場所(詳細) | 場所:東北大学川内北キャンパス マルチメディア教育研究棟6階大ホール右側
施設概要 http://www2.he.tohoku.ac.jp/center/mm_intro/mm_intro.html 構内配置図 http://www2.he.tohoku.ac.jp/center/map_f/map_kawauchi.html アクセス案内 http://www2.he.tohoku.ac.jp/center/syozaiti/map.pdf |
開催時期 | 2010 年 02 月 02 日 10 時 00 分 から 2010 年 02 月 02 日 17 時 00 分 まで |
プログラム | プログラム:
第1セッション 10時~13時頃 1.「地域研究方法論研究会について」山本博之(京都大学) 2.「実践としての地域研究――東南アジアのナショナリズム論を事例として」山本博之 3.「地域の実践と地域研究―東南アジアのナショナリズムの系譜と展開」西芳実(東京大学) 4.コメント:月村太郎(同志社大学) *報告趣旨は以下をご参照ください。 第2セッション 14時~17時頃 1.背景説明「中東における政治変動と政治的ステレオタイプの変化に関する研究」(青山弘之) 2.研究報告(1)「アラブ諸国民の政治的認知地図」(青山弘之・浜中新吾) 3.研究報告(2)「パレスチナ人の越境移動に関する意識と経験」(髙岡豊・浜中新吾) **************** 第1セッション報告趣旨: 「実践としての地域研究――東南アジアのナショナリズム論を事例として」 山本博之(京都大学地域研究統合情報センター) 地域研究においては、目の前にある事例には個別の事情が備わっていて思考実験の対象として必ずしも理想的でないことを承知した上で、個別の事情を対象の特殊性とするのではなく、それらを織り込んで普遍的な(あるいは汎用性の高い)論理を導こうとする努力が重ねられている。そこで得られた「解」は決して安定的なものではなく、明確な形で提示され得ない普遍的な論理と絶えず変わりゆく目の前の現実の双方を意識しながら更新され続けることになる。このように個別の事例をもとに全体の理論の更新がなされるのは特定の学問分野や研究テーマに限られたことではないが、周縁的な立場にある事例研究から普遍への働きかけがなされることや、言葉を通じて人々を動かそうとすることなどの点で、ここで挙げた地域研究の営 みはナショナリズムと親和性が高い。 日本の東南アジア研究におけるナショナリズム研究では、欧米社会において先行する規範や枠組を参照し、それらを地元社会の事情に応じて改造・再編することで国ごとに特徴的なナショナリズムの展開が見られたことを明らかにしつつ、それらに見られる普遍的な特徴に注目することを通じて、欧米社会での事例を含めたナショナリズムへの理解の豊饒化が試みられてきた。本報告では、日本の東南アジア研究におけるナショナリズム論を以上の観点から整理した上で、ナショナリズム研究が日本の東南アジア研究において今もなお重要な位置を占めていることの意味を考えたい。また、近年特に研究と実践の関係が問われることが多く、研究対象である地域社会に身を置いて活動するという実践に注目する動きもあるが、学術研究それ 自体が社会における実践である点について、東南アジアのナショナリズム論の例をもとに考えてみたい。 「地域の実践と地域研究――東南アジアのナショナリズムの系譜と展開」 西芳実(東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム) 先行する規範や枠組を参照し、これを応用・改造・再編することで個別の課題に対応する営みは、研究と研究のあいだだけでなく、災害対応、平和構築、開発などの地域の実践の中にも見出せる。では、そのようにして改変された個別の営みは、もともとの規範や枠組とどのような関係にあるのか。また、地域の実践が学術研究の成果を参照する状況の中で、地域に根差した学術研究である地域研究は何を担っているといえるのか。ここでは、多言語・多宗教の混成社会である東南アジアにおけるナショナリズムの系譜と展開を整理しながら、実践と研究の関係や、他地域の実践・研究を参照することの意味について考えたい。 **************** |
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