JCAS:TOPページ > 2024年度 JCAS年次集会&一般公開シンポジウム
2024年度地域研究コンソーシアム(JCAS)の年次集会&一般公開シンポジウムを以下のとおり開催いたします。皆様のご参加をお待ちしております。
日時:2024年11月30日(土)9:00〜16:30
開催方式:対面とオンラインのハイブリッド開催
会場:京都大学東南アジア地域研究研究所 3階大会議室
アクセスマップはこちら
オンライン(zoom) 会場はこちら
参加:無料/申込不要
※年次集会、JCAS賞受賞式を含めどなたでもご参加いただけます
主催:地域研究コンソーシアム(JCAS)、京都大学東南アジア地域研究研究所(CSEAS)
プログラム:
JCAS年次集会 | 9:00-10:00 |
JCAS賞授賞式・記念講演 | 10:00-12:00 |
一般公開シンポジウム | 13:30-16:30 |
一般公開シンポジウム:
『地域研究の学術的貢献を活かす制度を考える』
地域研究の学術的貢献とは何か。かつてのJCASでの議論を踏まえると、異なる学問分野への架橋、一般社会への学術成果の還元や連携活動の促進、定性的分析と定量的分析の融合、個別的な地域課題の解決と普遍的な理論的貢献の往来、潜在的な地域の課題の具現化と包括的理解など多岐にわたる。地域研究によるこうした学術的貢献を活かすべく、学術関連の制度整備が進められた。その結果、たとえば学術会議の中に地域研究に関連する小委員会が組織されたり、かつて科研費の区分で地域研究が大きな区分として設定されたりするなど、日本における地域研究の制度整備は、特に2000年代以降急速に進んだ。
しかしその一方で、地域研究が理論化され、それに基づいた事例研究が蓄積し、理論がさらに鍛え上げられるといった、地域研究の精緻化が進行したわけではなかった。むしろ、地域研究のさまざまな特徴は他の学術分野にも浸透し、地域研究の専売特許ではなくなってきたように見える。また、一般に昨今の学術動向は、国際的に専門性の高いジャーナルで評価される英語論文の重視や短期間での研究成果が求められる方向にある。いくつかの例外を除いて、学際性や総合性といった地域研究の学術的特徴を活かすような制度整備が必ずしも進められているわけではない。
本シンポジウムでは、特に若手研究者の研究活動の促進を念頭に、地域研究の拡がりや学術動向の変化の中で、地域研究の学術的特徴を活かすための制度設計について考える。地域研究の特徴を活かした学術研究の推進と、学術的成果が必要とされる若手研究者の社会的要請とを両立させるために、地域研究に携わる研究者あるいは研究機関の今後の役割について考える。
シンポジウムタイムテーブル
13:30 開会の挨拶
三重野文晴 京都大学東南アジア地域研究研究所長
13:35 趣旨説明
柳澤雅之 京都大学東南アジア地域研究研究所
13:45 発表
岩下明裕 北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター
高倉浩樹 東北大学東北アジア研究センター長(オンライン参加)
宮原堯 大阪大学大学院人文学研究科
山本博之 京都大学東南アジア地域研究研究所
14:45 休憩
15:00 コメント
長縄宣博 北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター長
岡田泰平 東京大学大学院総合文化研究科
15:30 総合討論
16:30 閉会
※質疑応答、議論の状況によっては終了時間を超えて延長する可能性があります。
●お問合せ先:
地域研究コンソーシアム事務局
(京都大学東南アジア地域研究研究所内)
TEL 075-753-9620
Email jcasjimu[at]jcas.jp([at]は@に変更してください)
過去に開催された年次集会については以下をご覧ください。