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国民国家システムの限界と地域ガヴァナンスの現状

主催・共催・その他 主催:
大阪大学世界言語研究センター
「民族紛争の背景に関する地政学的研究」プロジェクト 
種類 研究集会
対象分野 政治・経済・法律,国際関係,社会・文化(宗教,民族,ジェンダー,移民),戦争・平和・災害・開発
対象地域 世界,日本,東南アジア,中東・南アジア,スラブ・ユーラシア,ラテンアメリカ・カリブ海地域
開催地方 近畿
開催場所(詳細) 千里ライフサイエンスセンター 701会議室 

アクセスの詳細は下記URLにてご確認ください。 
http://www.senrilc.co.jp/access/access.html
開催時期 2010 年 02 月 20 日 13 時 00 分 から 2010 年 02 月 20 日 17 時 00 分 まで
プログラム 報告1: 佐原徹哉(明治大学政治経済学部)
   「グローバリゼーションと限界国家」
報告2: 森元晶文(明治大学商学部)
   「ASEANにおける新しい安全保障概念の課題」
報告3: 近藤光博(日本女子大学文学部)
   「(未定)」
報告4: 床呂郁哉(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)
   「ミンダナオの忘れられた戦争―フィリピン南部のムスリム分離主義運動をめぐって」

コメンテーター: 土佐弘之(神戸大学大学院国際協力研究科)
コメンテーター: 崎山政毅(立命館大学文学部)

司会者: 古谷大輔(大阪大学世界言語研究センター)
概要 1970年代以降の世界経済の構造的変化は、国境を越えた資本と労働力の移動を促し、旧来の国民経済概念を大きく変貌させた。これにより、多くの国家が財政・経済政策の自立性を喪失し、相互依存性と外在的規定性が高まると同時に、国家の統治能力が顕著に低下している。国際政治の面では、統治力が低下した国家を「破綻国家」として例外化し、「人道的介入論」や「対テロ戦争」などの口実の下、超大国の利益保護を目的とした危機に対する共同管理・予防介入体制が構築されつつあり、古典的帝国主義に酷似した侵略的性格が再浮上している。この二つの変化は、世界各地で国民国家システムの内在的・外在的危機の同時進行という帰結をもたらしている。

従来の議論では、斯かる構造的変化が主として世界システムの中心と周辺部の関係として論じられてきたが、現実の危機はシステムの中間に位置する国々でも顕著に進行している。中間的諸国の国民国家の揺らぎは、既に現段階でも、排外主義・民族主義の台頭やマイノリティ抑圧の激化をもたらしているが、今後は更に多様かつ深刻な問題を生じさせると考えられる。今回の研究会では、「破綻国家」を巡る議論を批判し、国民国家が統治能力を喪失しつつある現状を各地の事例から確認することを試みたい。
参加費 無料
対象 -
言語 日本語
連絡先 大阪大学世界言語研究センター
地政学プロジェクト事務局
 
〒562-8558 大阪府箕面市粟生間谷東8丁目1番1号
Tel:072-730-5015
Fax:072-730-5009
Email: liccosec@world-lang.osaka-u.ac.jp
URL http://www.world-lang.osaka-u.ac.jp/user/liccosec/about/activities/flyer100220.pdf
その他 事前登録等は必要ございませんが、ご質問等ございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。お待ちしております。