JCAS:TOPページ > 地域研究イベント情報 > 一般向け講演会 > GLOCOLセミナー(100) フィールドワークにおける語りと沈黙
主催・共催・その他 | 主 催:大阪大学グローバルコラボレーションセンター |
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種類 | 一般向け講演会 |
対象分野 | 社会・文化(宗教,民族,ジェンダー,移民) |
対象地域 | 東アジア |
開催地方 | 近畿 |
開催場所(詳細) | 大阪大学人間科学研究科本館51講義室(吹田キャンパス)
http://www.hus.osaka-u.ac.jp/access/access.html |
開催時期 | 2013 年 06 月 18 日 18 時 40 分 から 2013 年 06 月 18 日 20 時 10 分 まで |
プログラム | - |
概要 | 講 師:藤倉康子(New School for Social Research)
ネパール西部のバディ・コミュニティは「売春を伝統的職業とする不可触カーストグループ」として知られてきたが、1990年代、バディの女性がHIV/AIDS予防プロジェクトにおいて「リスクグループ」に指定されると、地域住民の間で新たな形態の差別、暴力がはじまり、売春、子供の人権、市民権、財産権などをめぐりはげしい議論、社会運動がひろまった。本発表では、近年のバディ・コミュニティにおける社会変化、家族形態の変容を調査対象とした長期フィールドワークの具体例をとおして、短期のインタビューで得られる情報とは異なる、深く親密な関係の中での語りと沈黙の問題について考えたい。調査者は、共同体や個人の痛みにどのようにむきあえばいいのだろうか?語られることに耳をかたむけ、ふれてほしくないことを尊重するという倫理的問題から、さらに、沈黙も能動的な行為ととらえ、調査者も沈黙を共有することによる関係性のあり方、質問をして答えを引き出す方法をとらない、受け身のフィールドワークの可能性について考える。 ※ 本セミナーは「フィールドワークの実践と倫理」の授業の一環として行われるものですが、一般公開とします。なお「フィールドワークの実践と倫理」を履修している学生は事前申し込み不要です。 講師紹介:藤倉康子(ふじくら やすこ) New School for Social Research, New York, Department of Anthropology, Ph.D. Candidate. 慶応義塾大学文学部卒、シカゴ大学社会科学修士課程修了。 |
参加費 | 無料 |
対象 | - |
言語 | 日本語 |
連絡先 | 大阪大学グローバルコラボレーションセンター
info@glocol.osaka-u.ac.jp |
URL | http://www.hus.osaka-u.ac.jp/access/access.html |
その他 | - |