JCASイメージ画像

日本学術会議主催フォーラム「アジアの経済発展と地球環境の将来 人文・社会科学からのメッセージ」

主催・共催・その他 日本学術会議第一部国際協力分科会
後援:東南アジア学会、社会経済史学会、GRIPS新学術領域「新興国の政治と経済」プロジェクト、地域研究コンソーシアム、総合地球環境学研究所、アジア政経学会
種類 一般向け講演会
対象分野 政治・経済・法律,自然環境・農林漁業・食品
対象地域 東アジア,東南アジア
開催地方 関東
開催場所(詳細) 日本学術会議講堂
開催時期 2014 年 01 月 11 日 13 時 30 分 から 2014 年 01 月 11 日 17 時 30 分 まで
プログラム 13:30 開会の挨拶 山本眞鳥(日本学術会議第1部会員、法政大学教授)
13:35 問題提起 杉原薫(日本学術会議第1部会員、政策研究大学院大学教授)

報告
13:50 植田和弘(京都大学教授) 
「アジア経済と地球環境-長期的展望-」
14:20田中耕司(日本学術会議第1部会員、京都大学教授)「モンスーンアジアの生態と生存基盤-歴史的展望-」
14:50 佐藤仁(東京大学准教授) 
「資源問題と政府の役割-長期の課題への行政の対応をめぐって-」
15:20 佐藤孝宏(国際稲研究所(フィリピン)研究員?フェロー?)・峯陽一(同志社大学教授)
「生存基盤指数-地球圏・生命圏・人間圏の持続可能性-」
15:50~16:00休憩
16:00~ パネルデイスカッション 
 安成哲三(日本学術会議第3部会員、総合地球環境学研究所長)
 氷見山幸夫(日本学術会議第3部会員、北海道教育大学教授)
 と報告者による討論。杉原が司会。

17:25~ 閉会の挨拶 広渡清吾(日本学術会議前会長、連携会員、専修大学教授)
概要 過去20年ほどのあいだに、成長アジアは、世界でもっとも多くの資源・エネルギーを輸入する地域になってしまった。いわゆる無資源国だけではなく、かつての資源国もほとんどが資源の輸入国に転じたからである。他方、東アジアでは、欧米を中心に発達した資本集約的・資源集約的な工業化がそのまま移植されたのではなく、比較的労働集約的で資源節約的な技術が発達してきたので、エネルギー集約度(GDP1単位を産出するためのエネルギー消費量)は低い傾向にあった。日本のエネルギー節約型技術は現在でも世界をリードする水準にある。こうして、東南アジア、南アジアを含む広域アジアは、いまや生産者としても消費者としても世界の資源・エネルギーの需給関係を規定する存在になりつつある。
言うまでもなく、モンスーンアジアは、ヒマラヤ山脈を焦点とする、地球最大の水・熱循環を作り出しており、そこに世界人口のほぼ半分が居住している。それは、熱帯・温帯といった区分を超える、文明と経済の大きなまとまりを歴史的に形成してきた。現在では、この地域が全面的に工業化・都市化しつつあり、そこでの資源・エネルギー利用が世界経済の動きを律しはじめているのである。
アジアの成長が牽引する世界経済の姿は、地球環境にどのような影響を与えているのか。また、アジア地域が長期にわたって、固有の環境のなかで形成してきた経済発展径路は、それが地球環境全体に影響を及ぼし始めたとき、その将来をどのように規定するのであろうか。本シンポジウムでは、この問題に関わるいくつかのテーマについて深い思考を続けてきた専門家に、将来も見通した長期展望を論じてもらい、現在の認識水準を共有したい。
なお、討論では、理系の専門家にも討論に参加していただいて文理融合型研究の可能性を探るとともに、地球環境問題に関する新しい国際イニシアティブであるFuture Earthに対し、日本の人文・社会科学がどのように関わっていくのかについても手掛かりを得たいと考えている。
参加費 -
対象 -
言語 日本語
連絡先 environment2014111[at]gmail.com
URL -
その他 http://www.jcas.jp/event/Gakujutsu_Forum_0111.pdf