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BRICs諸国のいま―2010年代世界の位相―

主催・共催・その他 主催:京都大学地域研究統合情報センター
同センター地域研究ハブ形成事業
同センター共同研究複合ユニット「ポストグローバル化期における国家社会関係」
種類 研究集会
対象分野 政治・経済・法律,国際関係
対象地域 世界
開催地方 関東
開催場所(詳細) あすか会議室 東京日本橋会議室(あすか4、あすか5)
アクセス:http://www.ochanomizu.net/nihonbashi/access.html
開催時期 2015 年 10 月 10 日 13 時 30 分 から 2015 年 10 月 10 日 16 時 50 分 まで
プログラム 13:10~ 登録開始

13:30~13:35 開会/趣旨説明「BRICsのいまを分析する意義」
    村上 勇介(京都大学地域研究統合情報センター)
13:35~14:00 「経済成長下のインド社会と政治─『中間層』と民主主義─」
    押川 文子(京都大学名誉教授)
14:00~14:25 「権威主義ロシアの『帝国』化の賭け─旧ソ連諸国統合・反米主義・対中接近─」
    宇山 智彦(北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター)
14:25~14:50 「高度成長期後の中国の姿─開放をめざす経済政策と締め付ける政治─」
    渡邉 真理子(学習院大学経済学部)
14:50~15:15 「混迷化するブラジルの政治社会と世界経済の政治的トリレンマ」
    舛方 周一郎(神田外語大学外国語学部)
(15:15~15:35  休憩)
15:35~15:55  コメント
    武内 進一(日本貿易振興機構アジア経済研究所)
    大津留 智恵子(関西大学法学部)
15:55~16:45  討論
16:45~16:50  閉会の挨拶
概要  今世紀にはいり、世界の政治経済の全ての面でBRICs諸国は着実にその存在感を増してきた。中国経済のつまづきが世界経済を震撼させているように、いまやこれらの諸国の動きを視野にいれずに世界の未来を語ることはできない。
その一方で、2010年代になると、これら諸国の成長の背後にある課題も明らかになってきた。「21世紀の担い手」といった手放しの成長神話はいまや色あせている。BRICsを命名したエコノミストの「BRICsから、ロシアとブラジルが脱落するだろう」との見通しが象徴するようなBRICs諸国の中の成長力の違いだけでなく、急激な成長を支えてきたガバナンスのあり方や国内の格差などが顕在化し、経済成長に大きな影を落としている。トップを走り続ける中国ですら、「新常態」という表現で─世界のなかでは未だ高い水準ではあるものの─2000年代までの高成長期とは異なる局面にはいっていることを認めている。もはや、右肩上がりの順調な経済発展を中長期の前提とすることはできない。BRICs諸国の今後、そしてBRICs諸国がグローバルな政治経済変動の重要なアクターとなった世界の今後を考える上で、経済成長を政治社会の動きのなかに位置づけ、その現状と課題を分析することが必要である。
 本シンポジウムは、BRICs各国の政治、経済、社会の現状をパノラミックに分析し、直面する課題を明らかにしたうえで、今後を展望する。BRICs諸国間、あるいはBRICsと先進国ないし他の発展途上諸国とのあいだの共通性や相違点を照射することで、2010年代世界の今日的位相を考察する足がかりとなることを期待している。
参加費 無料
対象 研究者、一般
言語 日本語
連絡先 京都大学地域研究統合情報センター project[at]cias.kyoto-u.ac.jp
地域研究コンソーシアム事務局 jcasjimu[at]jcas.jp
※上記メールアドレスの(AT)は@に置き換えてください。
URL http://www.cias.kyoto-u.ac.jp/event/?p=401
その他 -