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SRCプレ・シンポ国際会議「ユーラシアから見た中東難民と欧州統合」

主催・共催・その他 【主催】北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター
【後援】科研費 挑戦的萌芽研究:東欧世界の成立と日本
     基盤研究B:多層的な民族共生への道
種類 一般向け講演会
対象分野 政治・経済・法律,国際関係,戦争・平和・災害・開発
対象地域 スラブ・ユーラシア,ヨーロッパ
開催地方 北海道
開催場所(詳細) 北海道大学学術交流会館
開催時期 2015 年 12 月 09 日 09 時 00 分 から 2015 年 12 月 09 日 16 時 00 分 まで
プログラム 開会の辞:井上紘一(北海道大学名誉教授)

●第一セッション 9時-11時 「歴史から見た中東と欧州」
司会: 家田修(SRC)、ハンガリー
報告者:
黒木英充(東京外国語大学)、中東
 「避けられない波なのか?歴史を踏まえて考えるヨーロッパへのシリア(およびレバノン)移民」
Basak Kale(中東工科大学)、トルコ
 「大量難民問題を通して見た移民管理の比較:EUとトルコ」 (スカイプでの報告)
遠藤乾(北海道大学法学研究科)、欧州連合  
 「難民危機のなかのEU」
野坂潤子(ビルケント大学)、中東
 「黒海沿岸における難民と移民の200年再考」
討論者: 佐原徹哉(明治大学)、バルカン

●第二セッション 11時10分-13時20分 「中東難民と欧州の現在」(ラウンドテーブル)
司会: 皆川修吾(北海道大学名誉教授)
報告者: 今井宏平(明治大学) 、トルコ
 「トルコの人道外交の有効性と限界――シリア難民への対応を例に――」
錦田愛子(東京外国語大学)、パレスティナ
 「移動という選択――欧州諸国へのパレスチ難民の移住」  
Istvan Szerdahelyi (在日本ハンガリー大使)
Bostjan Bertalanic(城西大学)、スロベニア
 「スロヴェニアとバルカンから眺める難民情勢」   
仙石学(SRC)、ポーランド
 「欧州移民危機とポーランド総選挙」
昼食 13時20-14時15分

●第三セッション 14時15分-16時00分 「難民問題と世界」
司会:大津留厚
報告者:
Hans Carl von Werthern (在日ドイツ連邦共和国大使)
梅原季哉(朝日新聞 欧州総局長) 
盛田常夫(立山R&DヨーロッパKFT)、ハンガリー
 「中ハンガリーから見た難民問題の現実」 
久保山亮(専修大学) 
 「ドイツにおける難民をめぐる政策と政治」
デハ・エルペッキ(在日本トルコ共和国公使参事官)
概要 本年の8月末以降に、シリアなどからバルカン半島を経由して、欧州に押し寄せる難民が急速に膨れ上がった。その数は驚異的な値に達している。経由地となった中欧・東欧諸国には大きな混乱が生じ、またEU全体に難民受け入れをめぐる亀裂が走った。欧州統合の象徴である「シェンゲン条約」が掲げる移動の自由は機能不全に陥り、全EU諸国の内部には政治的、社会的な対立が深刻化している。難民問題は流入先の欧州情勢そのものを流動化させているが、それに留まらない。たとえばトルコのEU加盟交渉が再浮上し、またロシアがシリアへの空爆を開始した。つまり中東地域と全ヨーロッパが連動して、世界史的な大転換期ともいうべき様相を呈しつつあるといえよう。難民問題は第一次世界大戦にまで端緒を遡るが、この根深い問題が、時間によって解決をみるどころか、現状を揺るがし、将来の世界をも揺るがしかねない勢いである。本シンポジウムでは、関連地域の専門研究者が一堂に会して、時機を逸せず、広い視野に立って難民問題を議論し、ユーラシアの将来を展望しようと試みる。国際関係において、日本がこれまで担ってきた独自の役割があり、培ってきた研究業績がある。実践的に、かつ理論的に議論を深め、全世界にむけて発信することには、大きな意義があろう。各位の参加と自由な議論に期待したい。
参加費 -
対象 -
言語 英語(通訳なし)
連絡先 ieda[at]slav.hokudai.ac.jp (家田修)
URL http://src-h.slav.hokudai.ac.jp/sympo/60th_Anniversary/index-j.html
その他 会議組織担当者:家田修(SRC)、仙石学(SRC)