JCAS:TOPページ > 地域研究イベント情報 > 研究集会 > 【研究者・学生対象】同志社大学セミナー「神としての老子:西洋の道教受容の中で失われたもの」
主催・共催・その他 | 同志社大学一神教学際研究センター |
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種類 | 研究集会 |
対象分野 | 社会・文化(宗教,民族,ジェンダー,移民),歴史・地理・建築 |
対象地域 | 東アジア |
開催地方 | 近畿 |
開催場所(詳細) | 同志社大学今出川キャンパス 至誠館S33教室
(京都市営地下鉄烏丸線「今出川駅」下車3番出口徒歩3分) |
開催時期 | 2016 年 07 月 06 日 16 時 40 分 から 2016 年 07 月 06 日 18 時 10 分 まで |
プログラム | 同志社大学一神教学際研究センターでは、下記のとおりセミナーを開催いたします。どうぞ奮ってご参加ください。
---------------------- 開催日 2016年7月6日(水)16:40-18:10 場所 同志社大学今出川キャンパス至誠館S33教室 講師 ジェームス・ロブソン博士(ハーバード大学東アジア言語文明学科・教授) 講義テーマ 「神としての老子:西洋の道教受容の中で失われたもの」 参加対象者 研究者・学生 参加費用 無料 言語 英語(通訳なし) プログラム 16:40 - 16:45 センター長の挨拶 16:45 - 17:25 講義 17:25 - 18:10 ディスカッション |
概要 | 道教は、良く知られている一方で、その理解が進んでいない宗教の一つです。道教の教えは、元来、正典とされる『道徳経』や『荘子』の翻訳・解釈を介して広がり、様々な文化に多大なる影響を与えました。実際、これらの書物はジャン・ジャック・ルソー(1712-1778)、啓蒙思想家として知られるイマニュエル・カント(1724-1804)、ヘンリー・デヴィッド・ソロー(1817-1862)やラルフ・ワルド・エマーソン(1803-1882)のような超越主義者、アレイスター・クロウリー(1875-1947)のようなオカルティスト、著名なユダヤ哲学者にしてエッセイスト、翻訳家でもあるマルティン・ブーバー(1878-1965)、哲学者マルティン・ハイデガー(1889-1976)、文豪アルフレッド・テニスン卿(1809-1892)やオスカー・ワイルド(1854-1900)といった人物に影響を与えています。
西洋の人々が思い浮かべる道教のイメージは、今日の道教の理解に影響を与えています。もっとも顕著な例は、道教には二つの道教があるという考えで、「純」なもの(哲学)と「不純」なもの(道教の宗教儀礼)があるとの不自然な区別が生み出されています。仏教が宗教ではなく、哲学として西洋で受け入れられたのと同じような過程を道教もまた辿っているのです。近年の学界では、宗教と哲学を完全に分離した考え方は不正確で、支持できないとされているにも関わらず、中国の宗教一般、特に道教においては先に述べたような誤った認識が今なお広く行きわたっています。このセミナーでは、哲学と宗教という二つの区分に纏わる諸問題を見ていくとともに、『道徳経』のような史料を特定の視点から読み解こうとするあまり、埋もれてしまったあまり知られていない道教の伝統の側面についても明らかにしていきます。 Daoism is one of the better known—but least understood—religions of the world. Ideas about Daoism spread primarily through translations and interpretations of texts considered to be its sacred books: The Scripture of the Way and Its Virtue (Daode jing) and the Book of Master Zhuang (Zhuangzi), which generated tremendous transcultural appeal. Those texts have been connected with Jean-Jacques Rousseau (1712–1778), Enlightenment thinkers like Immanuel Kant (1724–1804), transcendentalists like Henry David Thoreau (1817–1862) and Ralph Waldo Emerson (1803–1882), occultists like Aleister Crowley (1875–1947), the prominent Jewish philosopher, essayist, and translator Martin Buber (1878-1965), the Continental philosopher Martin Heidegger (1889–1976) and literary figures like Alfred, Lord Tennyson (1809-1892) and Oscar Wilde (1854-1900). The Western imagination of Daoism has influenced the perception of Daoism down to the present day. It has essentially created two Daoisms, imposing an artificial distinction between the “pure” (philosophy) and the “impure” (Daoist religious practices) in a process similar to the European fashioning of Buddhism as a philosophy rather than a religion. Although modern scholarship has shown that such a stark division of religion and philosophy is inaccurate and untenable, it has resulted in widespread confusion about Chinese religions in general and Daoism in particular. This talk intends to explore the troubling questions surrounding this divide and reveal some of the lesser known facets of the Daoist tradition that have been occluded by the appeal and myopic focus on texts like the Daode jing. |
参加費 | 無料 |
対象 | 研究者・学生(要申込み)
<お申込方法> ①名前②所属・身分をご記入のうえ、同志社大学一神教学際研究センター info@cismor.jp までメールにてお申し込みください。 <応募締切> 2016年7月5日(火) |
言語 | 英語(通訳なし) |
連絡先 | 同志社大学一神教学際研究センター
TEL: 075-251-3972 FAX: 075-251-3092 Email: info@cismor.jp |
URL | http://www.cismor.jp/ |
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