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天と人との際 —漢語神学の歴史的歩みと未来の展望—

主催・共催・その他 主催:同志社大学 一神教学際センター(CISMOR)
共催:同志社大学神学部・神学研究科
種類 -
対象分野 社会・文化(宗教,民族,ジェンダー,移民)
対象地域 世界
開催地方 近畿
開催場所(詳細) 同志社大学今出川キャンパス 神学館チャペル
開催時期 2016 年 11 月 09 日 16 時 40 分 から 2016 年 11 月 09 日 18 時 15 分 まで
プログラム 16:40-16:45  四戸潤弥教授挨拶
16:45-17:45  講演 ※中国語講演、逐次通訳あり
17:45-18:15  質疑応答 
概要 中国王朝の対キリスト教政策を概観するなら、唐と元の時代は庇護的厚遇を基本とし、明と清においては全く逆の弾圧的政策が基本となった。18世紀初めから19世紀初め、及び20世紀後半までは、それに更に拍車がかかり、禁教政策にまで至った結果、キリスト教信仰活動は公の場から消え、地下に潜らざるを得なくなった。それは「憂患に生き、安楽に死す」、つまり、憂いの中にあれば、生き抜くことができ、安楽の中にいると、却って死を招くといいう諺のように、地下で生き抜いてきたのである。
何教授はこの講演において、中国におけるキリスト教神学、ないし「漢語神学」の全体的歴史及び社会との関係を論じ、その歴史から漢語神学の生成と歴史的必然性を論証していく。そして、一見不可能な状況に置かれた漢語神学の可能性を検討し、さらに、漢語神学の未来を展望する中で、中華文明に対する漢語神学の貢献的役割を探る。
ローマ帝国に抑圧された初期キリスト教の歴史のように、私たちは、中国において生き抜いてきた豊かで生命力に溢れた漢語神学を期待する。
 司馬遷の「天と人との際を考察し、古今の変を通じ、一家の言を遂げる」という名言がある。漢語神学の歴史からみれば、最初の言葉、「天と人との際」が最も大切であり、古今の変においてはできるだけのことをすれば良く、持論という一家の言は必要ではない。
*「天と人との際」:司馬遷の言葉として有名で、天は人にとって不可能なこと、人とは人にとって可能なことだが、そこに留まることなく、敢えて不可能の中に可能性を見出すという意味である。
参加費 無料
対象 どなたでも
言語 その他の言語(通訳あり)
連絡先 同志社大学 一神教学際研究センター
Tel:075-251-3726
Fax:075-251-3092
E-mail:rc-issin@mail.doshisha.ac.jp
URL http://www.doshisha.ac.jp/event/2016/1006/event-detail-1936.html
その他 -