JCAS:TOPページ > 2022年度第1回理事会
議事
0.はじめに
議事に先立ち、出席理事8名、委任状提出4名で定足数を満たしていることが確認された。
1.JCAS賞の審査について
配布資料をもとにJCAS各賞の最終選考を行い、作品賞に五十嵐隆幸『大陸反攻と台湾-中華民国による統一の構想と挫折-』(名古屋大学出版会、2021年9月)および梅屋潔The Gospel Sounds like the Witch’s Spell: Dealing with Misfortune among the Jopadhola of Eastern Uganda(Bamenda: Langaa, 2022)、登竜賞に岡野英之『西アフリカ・エボラ危機 2013-2016 最貧国シエラレオネの経験』(ナカニシヤ出版、2022年2月)および程永超『華夷変態の東アジア:近世日本・朝鮮・中国三国関係史の研究』(清文堂出版、2021年10月)、研究企画賞に酒井啓子「グローバル秩序の溶解と新しい危機を超えて:関係性中心の融合型人文社会科学の確立」 (シリーズ「グローバル関係学」全7巻 (岩波書店))、社会連携賞に鈴木玲治『焼畑が地域を豊かにする 火入れからはじめる地域づくり』(鈴木玲治・大石高典・増田和也・辻本侑生(編)、実生社、2022年3月)がそれぞれ選ばれた。なお、登竜賞の受賞者が年齢その他の条件を満たしていれば、例年同様、日本学術振興会賞に推薦する。
なお今回社会連携賞に選出された『焼畑が地域を豊かにする』に関しては、当初は研究企画賞に推薦されたものであるが、審査の過程で社会連携賞の方がより望ましいという判断がなされ、今回の選出となった。この過程で、今後はJCAS賞の応募に際しては、当初推薦があった枠を超えて審査が行われる可能性があることを明記すべきという意見があった。また以前に日本語で出版された作品の外国語訳に関しては、当然元の本とは異なる研究成果とはなるものの、その取り扱いについて統一的な基準を設定する必要があるという意見があり、今後その方法について検討することとした。
2.その他
岡田運営委員長より、以下のことがらが報告された。
(1) 第一回JCAS「地域の総合知」シンポジウムが、8月10日にオンラインで実施された。第2回は10月20日に実施予定。
(2) 2022年度のJCAS年次集会は、2022年11月19日に岐阜女子大学で実施する。総会、JCAS賞授賞式・受賞記念講演、公開シンポジウムを行う。また、11月18日に運営委員会と理事会をハイブリッドで行う。
(3) 2023年度の年次集会については、現在都内の大学に打診中である。
(4) 次期の運営委員長については現在1名の候補に打診中だが、新しい人にも関与していただく可能性も検討している。
以上